経済観測：節電は生活の質を…＝リコー経済社会研究所長・元日銀理事、稲葉延雄 - 毎日ｊｐ(毎日新聞)

◇節電は生活の質を落とさずに この夏の電力不足は当初見込みより小さくなりそうだ。それでも東京電力管内ではピーク時に需要の１割程度、５００万キロワット余の電力が不足するとの予想である。 企業部門では、（１）お盆や土日の休みを互いにやり繰りして使用電力のピークをならすこと（２）照明のＬＥＤ化を進めること－－などが考えられている。それ以上の節電は大なり小なり減産強化につながるが、こうした減産を回避するため、自家発電設備の増設なども加速している。 電力不足による停電や瞬断は、各企業にとって経営上の大きなかく乱要因であり、それだけに自主的な節電努力に真剣味が増している。行政としても、ここは企業努力を信頼して、その効果がどの程度か、モニター役に徹すればよいのではないか。 家計部門でもエアコン、冷蔵庫の節電や待機電力のカットなど、さまざまな対策が提案されている。節電の意欲が高まるように、「電力の供給余力

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