組幹部射殺：裁判員裁判の量刑不当と東京地検が初控訴 - 毎日ｊｐ(毎日新聞)

東京地検は２０日、対立する暴力団幹部を射殺したとして殺人罪に問われた山口組国粋会系組幹部、岩佐茂雄被告（５０）を懲役３０年（求刑・無期懲役）とした裁判員裁判の東京地裁判決（８日）について、刑が軽すぎ不当と控訴した。最高検によると、検察側が裁判員裁判の判決に対し、量刑不当を理由に控訴するのは初めて。 判決によると、岩佐被告は知人と共謀し０７年２月、東京・六本木で住吉会系組幹部（当時４３歳）を殺害した。検察側は「大都会の真ん中で起きた事件で極めて危険」と無期懲役を求刑したが、判決は▽被告は首謀者でなく反省している▽一般人は巻き添えになっていない－－と有期刑の最長を選択した。 市民感覚を反映させる裁判員裁判の趣旨を尊重し検察側は慎重に控訴を検討。求刑を大幅に下回る判決も少なくないが、これまで量刑を不服とした控訴はなかった。ある検察幹部は「判決は治安維持より被告の再犯防止に重点を置いており、到底許