ＪＲ福知山線脱線：神戸地裁であす判決 前社長の責任、どう判断 - 毎日ｊｐ(毎日新聞)

乗客１０６人が死亡し、４９３人が負傷した兵庫県尼崎市のＪＲ福知山線脱線事故（０５年４月）で、業務上過失致死傷罪に問われたＪＲ西日本前社長、山崎正夫被告（６８）の判決が１１日午前１０時、神戸地裁（岡田信裁判長）で言い渡される。事故の刑事責任を経営幹部に問えるのか。判決は今後の事故捜査のあり方などに影響を及ぼす可能性もあり、司法判断が注目される。 最大の争点は、現場カーブの半径を６００メートルから３０４メートルに付け替えた９６年当時、安全対策を統括する鉄道本部長だった被告が危険性を認識し、事故を予見できたかという予見可能性の有無だ。 検察側は、付け替えの影響で列車が遠心力で転覆を始める速度が手前直線の制限速度（１２０キロ）を下回ったことから、「極めて危険性の高い箇所となった」と主張。鉄道事業者は「万全の安全対策を講じるべき高度の責務を負う」と指摘し、被告のみが事故を予見できたとして禁錮３年を求