属性が事実を編集する - レジデント初期研修用資料

ある属性が付加されたその瞬間から、その人の振る舞いは、属性により、事後的に編集される。 たとえば「高慢で冷淡」という属性を貼り付けられた人は、どれだけ丁寧に、 へりくだった振る舞いを心がけたところで、振る舞いの中から「高慢で冷淡」な部分だけを 切り出され、属性どおりの人間だと思われる。 事実として、その人がどんな振る舞いを行おうと、観測者には、属性にかなった部分だけが認識される。 自らに付加された属性を理解しない限り、漠然と丁寧な態度を心がける努力は、 実体として、その人の境遇を変えるだけの力を持ち得ない。 血液型性格仮説は正しい 血液型仮説は間違っているけれど、たとえばA 型の人というのは、 社会の中ではやっぱり「A 型っぽい」と思われる。 「A 型はまじめだけれど頑固」なんて先入観を持つ人は、A 型の人の「A 型っぽい」振る舞いに注目する。 その人がどう振る舞おうと、まじめに見える部分

[icloud]

認知コストの最小化圧力と共有による手抜きとプロトコルが絡んだ問題だと思った

[nijuusannmiri]

「医師に貼り付けられた属性が、「冷淡で高慢」ならば、冷淡さにつながる状況、たとえば「否定」というカードを、交渉の場から追い払う努力をしないといけない(略)」内実よりも、どう見られているのか(属性)を意識。

[physician]

血液型性格仮説について納得。どうでもいいけど、金沢大学のはコメントスパムだよなぁ。違うというなら、個人名でやってくれ

[filinion]

皆が信じたふりをすればそれは真実になる。永久機関開発成功の噂が会社の株価を上げる（買った人の多くはたぶん噂を信じてないのに）。／星占いを信じる人ほど自分の星座に即した性格になりやすい、という話が。

[betelgeuse]

初対面の印象が重要、という話は、初対面でつけられる属性をコントロールせよ、という話

[k-takahashi]

『ある属性が付加されたその瞬間から、その人の振る舞いは、属性により、事後的に編集される』　属性分類には、妥当なものもトンデモなものもあるから、それは区別したい。

[koitigarbha]

科学は客観的なものの見方を提供するが、それはひとつの権威である。人の価値観や行動は往々にして不合理であり、そして不思議と、うまくいく。、

[NATROM]

「疑似科学は廃れぬ！何度でも蘇るさ」。冗談はともかく、日本で血液型性格診断が流行るのはなぜか？といった考察ならよくありますが、報酬要素となると聞かないですねえ。

[castle]

「ある属性が付加されたその瞬間から、その人の振る舞いは、属性により、事後的に編集される」「事実として、その人がどんな振る舞いを行おうと、観測者には、先入観にかなった部分だけが認識される」

[sizukanayoru]

『多くの人が抱く、科学的な根拠に基づかない先入観みたいなものが連鎖すると、それはいつしか、実体としての力を持ってしまうのだろうと思う。』( ..)φﾒﾓﾒﾓ

[graph]

うーん、確かに「うまくやる」かもしれないけど、それって例えば一回テレビで見ただけの「医師は仁術だし5日連続勤務してようと急患が来たらすぐに適切な措置をする」という属性だったりもするんじゃないかなあ。

[wstd_d]

似たようなことを少し前に書いた→http://b.hatena.ne.jp/entry/http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0901/08/news070.html

[memecy]

「コンテキスト」による「注目点の変化」（と、それによって起こる「解釈の変化」）

[islecape]

観測者のことなんか知ったことか！　というのでは解決にならないか。必ずしも論理では動かない社会のありように対して、自分がどうアンガージュマンしていくか、そういう覚悟は必要かも。「うまくやる」でいいの？

[medtoolz]

id:NATROM 「広まる疑似科学」と「廃れる疑似科学」との違いを、仮説を受け入れたときの報酬要素みたいなもので論じた文章とか、ないものでしょうか。。