フランスの歴史教科書 (1) （「イル・サンジェルマンの散歩道」から） - 村野瀬玲奈の秘書課広報室

ウンベルト・エーコは，「永遠のファシズム」の中で原ファシズム(Ur-fasismo)もしくは永遠のファシズム(fasismo eterno)の特徴を次のようにあげています。 １ 原ファシズムの第一の特徴は＜伝統崇拝＞です。伝統主義はファシズ ムより古い起源をもっています。 ２ 伝統主義は＜モダニズムの拒絶＞を意味のうちに含んでいます。 ３ 非合理主義は＜行動のための行動＞を崇拝するか否かによっても決ま ります。ゲッペルスの言葉として伝えられる「＜文化＞と聞いたとたん， わたしは拳銃を抜く」という発言から，「インテリの豚野郎」「ラディ カル・スノップ」「大学はコミュニストの巣窟だ」といった頻繁に使われ る言い回しにいたるまで，知的世界に対する猜疑心は，いつも原ファシ ズム特有の兆候です。 ４ いかなる形態であれ，混合主義というものは，批判を受け入れること ができません。原ファシズムにとって，

[zakinco]

『日本についての記述もあります。フランスの歴史教科書に日本のことがどのように書かれているかを知るよい機会』