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公的年金は早く破綻したほうがよい
不安な老後 社会保障の基金が底をつけば、年金の給付額が減り、医療費の患者負担割合が引き上げられる... 不安な老後 社会保障の基金が底をつけば、年金の給付額が減り、医療費の患者負担割合が引き上げられることに……(高齢者が多く住むフロリダ州の町) Gary I Rothstein-Reuters 5月12日に米政府が発表した公的年金とメディケア(高齢者医療保険制度)に関する報告書について報じるメディアの論調は、一様に暗かった。アメリカの社会保障制度の柱をなすこの2つの制度が早晩破綻するというのだから、無理もない。 しかし実は、これは喜ぶべきニュースだ。というより、早晩などと言わずに、来年にでも両制度が破綻の危機に瀕したほうがいい。 大統領と議会は本当に待ったなしの状況に追い込まれない限り、社会の高齢化に対応するための痛みを伴う改革に踏み切ろうとしないだろう。政治家に重い腰を上げさせるには、公的年金とメディケアの破綻以上に強力なきっかけはない。だとすれば、一刻も早く両制度の基金が枯渇し、約束どお