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アボット感染症アワー 2006年5月5日放送 炎症マーカーと感染症 慶應義塾大学病院院長 相川 直樹 ●炎症の病態と炎症マーカー● 本日は、 「炎症マーカーと感染症」について、最
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アボット感染症アワー 2006年5月5日放送 炎症マーカーと感染症 慶應義塾大学病院院長 相川 直樹 ●... アボット感染症アワー 2006年5月5日放送 炎症マーカーと感染症 慶應義塾大学病院院長 相川 直樹 ●炎症の病態と炎症マーカー● 本日は、 「炎症マーカーと感染症」について、最近の知見をお話しいたします。 まず、炎症の病態と炎症マーカーについて触れたあと、感染症に特異度の高い炎症マー カーとして、最近注目されているプロカルシトニンに関する我々が行った多施設臨床試験 データを中心に解説いたします。 炎症とは、 本来は、 局所の病理学変化であります。 古くから、 炎症の 「主要兆候;cardinal signs」として、①発赤、②熱感、③腫脹、④疼痛、⑤機能障害が、それぞれのラテン語、 rubor、calor、tumor、dolor、functio laesa とともに良く知られています。 急性炎症の初期に局所にみられる病理組織学的所見としては、血管拡張と血流増加、血 管透過性亢進に