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自閉症の科学1:自閉症と小脳 | AASJホームページ
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自閉症の科学1:自閉症と小脳 | AASJホームページ
多くの自閉症で小脳と大脳皮質の回路に変化が見られる 小脳と聞くと、運動の制御や学習にかかわる中枢だ... 多くの自閉症で小脳と大脳皮質の回路に変化が見られる 小脳と聞くと、運動の制御や学習にかかわる中枢だと思い込んでいることが多い、しかし小脳が障害された方の中に、言語や性格障害を示すケースが発見され、大脳皮質とネットワークを形成して運動以外の大脳の高次認識機構を支える重要な領域だと考えられるようになった。 その後MRIを用いた検査が普及すると、小脳の体積の増加、灰白質の減少などの小脳の変化が自閉症の人に高い頻度で見られることがわかり、自閉症諸症状に対する小脳、特に小脳皮質の関与が注目され始めた。これを裏付けるように、2012年Tsaiらが、小脳のプルキンエ細胞でTsc1遺伝子がノックアウトされたマウスでは(分子メカニズムの説明は省く)、プルキンエ細胞の代謝活性が上昇し、行動学的には社会性の低下や反復行動などの自閉症様症状が現れるという驚くべき論文を発表したことで、小脳は一躍自閉症研究の主役に躍