呉座―八幡論争でわかったこと --- 岩井 秀一郎

筆者はここ数日、日本中世史学者の呉座勇一氏と、歴史作家の八幡和郎氏の応酬に注目してきた。筆者も一応、史学科（近現代史）の学生だったので、今をときめく呉座氏と八幡氏がどのような論争を行うか、興味があったのである。しかし残念ながら、これを「論争」と呼んでいいかどうか、非常に疑問である。 というのも、呉座氏が言葉は厳しいながらも八幡氏の思い違いを逐一指摘し、歴史学の基本的な方法論を展開することでさながら簡単な「史学概論」の趣すら漂わせる論考を書くのに対し、八幡氏は最初からズレた事しか書いておらず、最終的には冷静さを失ったとしか思えない感情論をぶちまける仕儀と相成ったからである。 八幡氏は「呉座氏は百田・井沢氏より大胆な飛躍がお好き」において、次のように述べる。 もうひとつ呉座さんが分かってないと思うのは、自分が文献資料の分析だけのプロだということだ。だから、資料の発見とか整理や評価はプロのはずだ

[nyuugyuu]

八幡氏のような、立派そうな経歴で大学に潜り込もうとする非研究者・非教育者が、今後も増えてくるんだろうな。経済とか経営とか。暗澹たる気持ちになる。

[Ayrtonism]

まあ学者に本業のことで喧嘩売ったら返り討ちに遭うの当たり前だわな。といって、学者の中にもしばしば、畑違いのことに首を突っ込む人がいる訳だが。

[hazlitt]

史学に限らないが大学時代に専門的な研究の厳しさに触れているかどうかがわりと決定的な気がする。東大法学部→官僚という人間は同じ大学にいてもまったく世界が違う。そういう断絶はけっこう根深い

[bt-shouichi]

論争？／“歴史学者がいかに厳密な仕事をしているか、また激しい論争の世界に身を置いているかがよくわかる。そこに、軽い気持ちで上からつっかかると、八幡氏のように無残な返り討ちにあって周章狼狽する”

[prisoneronthewater]

"歴史学者がいかに厳密な仕事をしているか、また激しい論争の世界に身を置いているかがよくわかる。そこに、軽い気持ちで上からつっかかると、八幡氏のように無残な返り討ちにあって周章狼狽する。"

[aramaaaa]

まとめサイトかと思ったら、著者は歴史研究者なの？

[trinh]

なんかまた便乗外野が

[atoh]

どうやら、これだけ読んだら様子はだいたいわかるみたいだな。

[navix]

“呉座氏が言葉は厳しいながらも八幡氏の思い違いを逐一指摘し、歴史学の基本的な方法論を展開（略）に対し、八幡氏は最初からズレた事しか書いておらず、（略）感情論をぶちまける仕儀と相成った”