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『1995年1月・神戸――「阪神大震災」下の精神科医たち』(みすず書房) - - 森 まゆみによる書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
出版社:みすず書房装丁:単行本(263ページ)発売日:1995-03-24 ISBN-10:4622037971 ISBN-13:978-46... 出版社:みすず書房装丁:単行本(263ページ)発売日:1995-03-24 ISBN-10:4622037971 ISBN-13:978-4622037972 内容紹介: 半ば火にあぶられたオリーヴの木、水分をしたたかに含んだこの一本のオリーヴが、火元の病院から風下の家を守った。「この木のおかげで私の家は焼けなかったのですよ」と狭い小路からおばさんが出てきて言った。この病院の47名の患者と院長の母堂とは、当直医1名ナース2名他1名より成る職員の努力で、全員救出された。 阪神大震災の記録『1995年1月・神戸――「阪神大震災」下の精神科医たち』(みすず書房)は、あの未曾有の災厄のあと、最初の充実した本だと思う。とりわけ被災者の心理的ケアという、これから長くつづく問題を専門家たちが深く描いている(ALL REVIEWS事務局注:本書評執筆時期は1995年)。 冒頭の中井久夫氏の「災害がほんとう
2020/01/20 リンク