『復興の願い乗せ出港 みちのく丸、東京へ』

太平洋沿岸部の被災地を巡航している千石船の復元船「みちのく丸」は２日、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの早期復興を願う寄港地の思いを乗せ、福島県いわき市の小名浜港を出港した。 午後２時から出港式典が催された。千石船でいわきを元気にする実行委員会の佐藤毅副会長が「かつての海運の主役だった千石船の魅力は想像をはるかに超えていた。間近に見られた感動を忘れず、復興の帆を私たちの手で掲げていきたい」と語った。運航事業を主催した福島民報社の安田信二いわき支社長が感謝の言葉を述べた後、木村透船頭が寄港地の願いを東京・有明埠頭（ふとう）にしっかりと届けることを誓った。 みちのく丸は午後３時４０分ごろ、小名浜港から最後の寄港地・有明埠頭に向かった。多くの来港者が手を振って見送り、航行の無事を祈った。 有明埠頭には５日に到着する。これに合わせ、ＪＲ東京駅で６日から９日まで寄港地物産展が開かれる。 み

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復興の願い乗せ出港 みちのく丸、東京へ