小野美世『違和感の正体は。言い返せない私。』

笑ってしまう。 そして、今にも出てきそうな涙を我慢する。 泣きそうなのが、わからないようにする。 そんなことをよくしていました。 からかわれることは、避けたかった。 笑われることも、避けたかった。 うまく言い返せないから。 何も、言葉が出てこないから。 そして、そんなことをずっと繰り返しているうちに、 何て言っていいのかわからず、口から出られなかった、私の言葉たちは、 出るに出られず、ずっとずっとお腹の底に落ちていき、 そこで、ひたすらに、溜まっていきました。 冗談ぽく、切り返す、とか。 嫌味のひとつでもいって、流す、とか。 そんなこともできず、 人の言葉に傷ついて、 自分の口からは何も出てこなくて、 お腹の中に溜まる、黒い言葉は増える一方。 そのうち、からかわれたり、嫌なことをされたり、するとすぐに、 「もう、この人死んでしまえばいいのに」 「もう、この人だいっきらい」 「からかう人は大

[xshima]

自分の気持ちを拾い上げ、言葉にする、そのことを「がんばる」のです（笑） 自分を生きる、には、これは不可欠だと思うから。