『会田誠展について考えた事（1）会田誠の作品は芸術／美術館の城壁で護られている』

美術作家 白濱雅也の関心事 制作、展覧会、音楽、写真、城などなど A matter of Shirahama Masaya's concern 会田誠（以下敬称略）展が開催されているのは何となく知っていたが、その展示に対して抗議が出された、というニュースから、それに対する興味を抱き、美術館と作家の反論を知りたいと思った。 今回の抗議は（詳細後添）美術側から見れば表現の自由を遮る圧力と映るが、社会的なモラル感（モラル感自体の偽善性はもちろんある）からすればこうした批判は共感できる部分もあるからだ。アートと縁がない人や抗議内容に含まれている女性、児童ポルノや障害者に近い人にとっては切実な事であるかもしれない。 もちろん、この問題では抗議団体自体の性格やその真意を問題視したり、抗議先や要求内容を見当違いとして批判する声もあるが、私はその事にはここでは触れない。 また表現の自由を脅かすという主張も

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『もう一つは私も無意識に用いることも多い会田がメッセージで用いた「アイロニー」について改めて検証したいと思ったのである』