田山花袋の蒲団ってこれ名作なんか？

あらすじ話すと妻子持ちオッサン作家が彼氏持ちの若い女弟子にガチ恋して彼氏に嫌がらせしまくった末にラストで女が使ってた布団の匂いを嗅ぐっていう作品なんだが、 読んでて「いやこれ本当に名作なんか……？」って思ってしまった。いや当時の作品を今の価値観で判断するのもよくないっていうのはわかってるんだけどね。 こう、志村けんの変なおじさんって変なおじさんだけでは成立しなくて、 「このおじさん、変なんです！」って言ってくれるグラドルやら「なんだキミは！？」って問い詰めるダチョウ倶楽部がいて成立する話じゃん？ ツッコミ役っていう客観性がないから「気持ち悪いダメなおじさんを描いたもの」っていう扱いだったのかどうかがよくわからない

[moxtaka]

別にああいうのがあっても良いけど、なんで国語の教科書に載ってるのかはよくわからない作品だったよな。

[el-condor]

実際これに触れた現代文の教諭はかなり田山をDisっていた記憶がある。このセンセーショナリズムで自然主義がおかしな方向にいったんだよねと言っていた。今で言えば炎上商法に近いような気もする。

[oktnzm]

私小説の衝撃度のでかさってことかね。名作云々より文学史上の重要度で語られているということでは？国語というより日本史という印象。

[gabill]

社会に衝撃を与えた問題作も古典入りすれば『古典作品＝まともな作品』みたいな先入観で見られるようになる。今の若い人はエヴァを「まともな名作」という先入観で見て「思ってたのと違う...」と反応してる人多そう。

[sisidovski]

布団の匂いを嗅いで終わる結末は結構センセーショナルだったんじゃないかな。私小説というジャンルを成立させた点で文学的価値が高い。あと田舎教師も。

[dmekaricomposite]

北上次郎『情痴小説の研究』が面白い読みをしているよ。芥川は花袋の紀行文に感服してた。花袋の漢詩はもっと注目されてもいいhttps://twitter.com/kameiasami/status/716070299725266944?s=20&t=EEkeYeImsb_Iy6Hk-3CnZA『東京の三十年』は名著。

[Ad2Jo]

そんな私小説の作者を郷土が誇る文豪として紹介する群馬県さんへのディスですかこれは

[uk_usa_tv]

という疑問を高校で教科書読みながら思ったけど、今読めば「これが増田文学の先駆けか！」みたいな反応になるのかもしれない（たぶんならない）。

[kei_mi]

「此の一篇は肉の人、赤裸々の人間の大胆なる懺悔録である」=「キモイ自分をキモく書いたのは凄い」なので

[mori99]

まあ、今時の若者がスレイヤーズが大ヒットしたのを不思議に思うようなものでしょう。真似されまくって陳腐化するというパイオニアの宿命

[gwmp0000]

ブコメ 文学史 私小説の鏑矢

[ryouchi]

ほぼ、この増田と同じ感想。

[ite]

これは逆に「他の誰もこんなことを告白しない時代だった」ということを読み解くところだろ。今では普通に見えるなら、当時の異常者に多数がなったのが現代ということだ。

[narwhal]

それよりみんな舞姫を読んで一緒に大発狂しようよ。

[rimecut]

それを言い出したら川端の『眠れる美女』は...

[hukushishokuin]

望遠鏡や顕微鏡で何を観察する？

[subjunctive_past]

田山花袋の孫と職場が同じだった時期がある。真面目でキチンとした奴だったが、自己紹介で「◯◯大学出身の田山と申します。性格が硬いので田山花袋とあだ名されるんですが、実は花袋は私の祖父でして」といつも爆笑

[nagaichi]

文学史で取り上げられる古典というのは、今読んで必ずしも名作とは限らない。時代を画する新境地を開いた代表的作品であることもあり、今となっては陳腐な手法と化していることもあるからだ。

[ameshonyan]

現代文の先生が半笑いで紹介してたな。キモいブログ書いてるおっさんみたいなもんだもんね。

[d-ff]

藤村とかも個人的にはわからぬ。漱石が名篇とした『破壊』を授業で読み聞かされた米国の学生がラストで一同笑ったという逸話に近い。高校生で読んだハーヴィーの『炎天』の良さが最近漸くわかり始めたので年齢かも。

[TEPPEI3]

過激だからウケるってとこはあったと思う。ちょっと前のケータイ小説も、過激ならいいやってノリは似てる。

[mitz_008]

私もしょうもないおっさんの話としか思ってなかったけど、確かにこれがなければ仮面の告白もなかったかもしれんね。

[kkobayashi]

歴史的価値ってことか

[aoiyotsuba]

“「気持ち悪いダメなおじさんを描いたもの」っていう扱いだったのかどうか”←その通りに解釈してます。日露戦争直後、第一次世界大戦前という時期に書かれているから、この作品は画期的だったのではないかと思う。

[ashikus]

まさしく「気持ち悪いダメな自分」を気持ち悪くダメな男として描いた小説だと理解してます。背後に「ありのままの自分の醜さを直視できる俺カッコイイ」という部分はあるでしょうけど。

[hiruhikoando]

そりゃあ本屋の平台にレモンを置いて「爆弾だあ」の方が爽やかだよなあ。

[tocoto]

高校の先生が、はっきり言ってくだらないと言っていたことだけは覚えている。

[dAbruzzo]

名作かどうかはおいといて，業（ごう）をありのまま，美化せず描いたという点で記念碑的な作品だとは思う．

[tukinoha]

私も花袋はよくわからないと思っていたのだけど、安田武『昭和青春読書私史』を読んで少し評価が変わった。

[gnt]

義務教育レベルの話をいまさらされても……

[ko2inte8cu]

折口信夫先生はもっとお盛ん。文壇でも要警戒として有名だった。彼氏とガチ恋ルンルンだったけど、彼氏はサイパンで玉砕。