「あれが安達太良山 あの光るのが阿武隈川」 ――「樹下の二人」高村..

「あれが安達太良山 あの光るのが阿武隈川」 ――「樹下の二人」高村光太郎 オレは一回しか福島行ったことない。けど、そのたった一回だけでも、福島に文化がないなんて言わんで。 そのたった一回は、高校の全国総合文化祭、2011年の夏やった。震災から半年経たんうちにマジで全国大会やる根性に驚いたし、開会式の冒頭演劇でいきなり全員ぶったおれた状態からレクイエム流して、ド直球で震災をテーマにした演劇やったことに魂打ち抜かれたで。そんでもってクライマックスで一人の子が、これからこの土地がどうなるのか、自分たちはここで子育てしていけるのか、と、秋篠宮はじめ全国の人間が見てる前で「それでも私らは福島で生まれて育って、この土地で死にたいんです！」と叫んだとき、「土地」に命賭けるというその感覚にカルチャーショック受けたで。その後、個別会場への移動の途中、バスで高速走りながら、オレは、ああ、「あれが安達太良山……

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震災で「ふるさとがなくなる」を肌で感じた高校生たちの感性はすごいよ。