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袴田事件・供述の変遷とその分析 その1 - apesnotmonkeysの日記
浜田寿美男氏の『自白が無実を証明する』(北大路書房)によりつつ、袴田事件における自白調書の供述分... 浜田寿美男氏の『自白が無実を証明する』(北大路書房)によりつつ、袴田事件における自白調書の供述分析について少し具体的に紹介したい。とはいえ、その全体を(著作権法に配慮しつつ)紹介するのは手に余るので、ここでは犯行当時の着衣を巡る供述の変遷に絞ってみていくことにしたい(ちなみに同書では他に犯行動機、凶器、殺害と放火の場面、裏木戸からの出入り、といったポイントでの供述の変遷も分析されている)。 袴田事件とは1966年6月30日に起こった一家四人殺害の強盗殺人・放火事件である。被害者の一人が専務を務めていた味噌製造会社の住み込み工員だった袴田巌死刑囚(『自白は・・・』では再審請求中という立場*1に鑑みて「請求人」という呼称を用いている)が容疑者として浮かび、事件から約1ヶ月半後の同年8月18日に逮捕、9月5日までは否認していたが6日に自供を始め、拘置期限ぎりぎりの9月9日に起訴、68年9月11日
2023/03/20 リンク