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「蟹工船」と秋葉原事件 - 池田信夫の「サイバーリバタリアン」
先週、私の自宅の近所の本屋で、小林多喜二の「蟹工船」が文庫ベストセラーの1位になって驚いた。これは... 先週、私の自宅の近所の本屋で、小林多喜二の「蟹工船」が文庫ベストセラーの1位になって驚いた。これは1929年に書かれた「プロレタリア文学」で、貧困と過酷な労働を描いたものだ(ウェブでも読める)。 私の住んでいる自由が丘というのは、高級住宅街とは言えないが、貧しい人の多い町ではない。そこでもこんな小説がベストセラーになり、全国で30万部以上も売れるというのは異例の現象だ。 「ワーキングプアの生活を描いている」と一部の評論家が評価したのがブームの発端だといわれるが、そこに描かれているのは、戦前によくあった労働者を監禁して酷使するタコ部屋で、職の不安定なフリーターとは逆だ。小林多喜二は日本共産党に入党し、特高警察に逮捕されて拷問で殺されたが、そんな弾圧があるわけでもない。 ただ「蟹工船」は一種の大衆小説で、劇画的な面白さがある(劇画版もある)。若者に「過酷な労働に怒って立ち上がる労働者に共感を覚
2008/07/03 リンク