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金澤韻連載「中国現代美術館のいま」:巨大な燃油タンクから見たコレクターの柔軟な感性──「TANK」
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金澤韻連載「中国現代美術館のいま」:巨大な燃油タンクから見たコレクターの柔軟な感性──「TANK」経済... 金澤韻連載「中国現代美術館のいま」:巨大な燃油タンクから見たコレクターの柔軟な感性──「TANK」経済発展を背景に、中国では毎年新しい美術館・博物館が続々と開館し、ある種珍異な光景を見せている。本連載では、そんな中国の美術館生態系の実態を上海在住のキュレーター・金澤韻が案内。第2回は、2019年3月に開館した「上海油缶芸術中心」(TANK)をお届けする。 文=金澤韻 All images courtesy of TANK Shanghai 上海油罐芸術中心(TANK Shanghai)の外観 「上海油缶芸術中心」、英語表記で「TANK Shanghai」(以下TANK)は、2019年3月、上海のウェストバンド地区にオープンした。 ウェストバンド地区とは、2010年代から上海市政府主導で計画が進められている、徐匯区に位置する文化エリアである。地下鉄11号線の雲錦路駅から徒歩10分のこの地区が