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ギリシャ神話あれこれ:復讐の女神たち
学生のときに読んだ「資本論」で、マルクスは、経済学の分野で、自由な科学的研究に抗う、最も激しく狭... 学生のときに読んだ「資本論」で、マルクスは、経済学の分野で、自由な科学的研究に抗う、最も激しく狭小で悪意ある感情を、「私的利害のフリアイ」、なんて表現している。 マルクス得意の文学的表現は、内容の正否は別として、本人が言わんとしたところをよく伝えている、と思う。フリアイを知らなければ、科学に抗うイデオロギーに対する、マルクスの憎悪は、感じ取れまい。 が、私は、フリアイに憑かれていたのは、逆にマルクスのほうだったかも、と思う。彼を夢に見たとき、彼は私に、「妻イェニーを通して貴族に、友エンゲルスを通して資本家に復讐した」と言った。そして学説を残すことで、労働者にも復讐した。 ……ま、私の勝手な解釈。 エリニュス(フリアイ)は復讐の女神。普通、エリュニエス(=エリニュスたち)は、アレクト(止まらぬ女)、ティシフォネ(殺戮を復讐する女)、メガイラ(妬む女)の3女神をいう。 クロノスが父神ウラノスの
2009/10/17 リンク