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小浜逸郎著 『言葉はなぜ通じないのか』 - 犯罪被害者の法哲学
犯罪被害・刑罰・裁判員制度・いじめ・過労死などの問題について、法哲学(主に哲学)の視点から、考え... 犯罪被害・刑罰・裁判員制度・いじめ・過労死などの問題について、法哲学(主に哲学)の視点から、考えたことを書いて参ります。 p.112~ 言語の特性の6番目としてあげられるのは、実体ではないものごと、抽象的な概念を実体であるかのように感じさせる傾向です。何かを言うこと、命題を立てることは、そこで使われている語彙を主題化して固定的に示すことを必ず含みますから、どうしても実体化傾向を免れません。これは、作用やはたらきや関係についての観念でしかないものごとを、そういうものが物理的実体としてあるかのように思わせてしまいます。 「神」や「素粒子」とか「時間」などという概念も、いったん立てられると、この実体化傾向を免れません。そこで、「神は存在するか」とか、「時間とはいったい何か」といった悩ましい哲学的問題が発生して、真剣に悩む一部の人たちが出てくるわけです。「神」という言葉をつくったのはどこかの人間で
2011/04/28 リンク