必要な経済政策とは何か - 経済を良くするって、どうすれば

(前日掲載分) 経済を良くするには、設備投資を高め、成長を向上させることが必要である。経済学では、低金利と低賃金さえあれば、収益性に導かれて、設備投資は増すということになっている。しかし、現実には、日本は、この二つの条件の下でも、デフレにあえいでいる。それは、なぜなのか、これが基本的な問いになる。 本コラムの主張は、設備投資を判断する経営者は、二つの条件よりも遥かに強くリスクに反応し、需要の安定がなければ、機会の利益を敢えて捨てるという不合理な行動を取るというものである。したがって、現下の経済状況に対する処方箋は、急激な緊縮や一気の増税を避け、需要の安定を基礎にした自律的な設備投資の回復を待つというものである。 何とも微温的な政策かと思われるかもしれないが、日本の財政当局は、2010年度には14兆円もの緊縮財政を試み、後半に景気を失速させているし、2011年度には、震災による経済ショックが

[rikzen]

"設備投資を判断する経営者は、二つの条件よりも遥かに強くリスクに反応し、需要の安定がなければ、機会の利益を敢えて捨てるという不合理な行動を取る" これはあるかも。

[maturi]

”社会保障の是正や「身を削る」改革の必要性は否定しないが、それらは「別腹」で、金融緩和さえしておけば、需要の削減は、いくらやっても関係ないという不思議な「思想」になっている”

[ystt]

「収益性を高めるための政策も結構だが、それで需要削減の弊害をカバーできると考えてはならない。財政運営の安定は、絶対に欠かすことのできない、代替が不能な要素なのだ。」

[onigiri_srv]

ほとんど納得の内容 / ただ中国ほど歪でないにしろ日本はもともと設備投資の比率が高く、家計→設備投資という経路に収まりの良さを感じます。もっともこんなの狙って出来るもんじゃないんですが

[tanayuki00]

「企業が貯蓄を溜め込むことを問題視し、「投資が進まないから、成長しない」と言われることは多い。しかし、実際の因果は逆であり、「成長しないから、投資が進まない」のである」