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哲学とワインと・・ 池田晶子ファンのブログ
少しづつ池田晶子さんに関する新しい本も出ているようだが、それは置いておいて、今日は2013年に出版さ... 少しづつ池田晶子さんに関する新しい本も出ているようだが、それは置いておいて、今日は2013年に出版された掲題の本を紹介したい。池田晶子さんもヘーゲルに関する本なら、きっと読んで批評されたに違いない。この本は、ヘーゲルに関する最新の研究も反映しているというのであるから興味深い。 まず印象深かったのは、ヘーゲルが貧困の問題を重要視したというくだりだ(130頁)。後にヘーゲル哲学の発展形のようにマルクス主義が台頭してくるが(192頁)、さらにそれを超えて21世紀になってトマ・ピケティ氏の人気著作が注目を浴びたことにも関連してくるよう思える。つまりヘーゲルの考えは、今の時代にいたっても全く色あせない、言い換えれば人類は未だに克服出来ていないとも言える。 そして、あの有名な言葉「理性的なものは現実的であり、現実的なものは理性的である」も取り上げている(147頁)。これは、哲学は現にある現実的なものの