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【書評】『刑務所図書館の人びと』:塀の中のパブリック:Social Reading:オルタナティブ・ブログ
本書の著者は、ユダヤ教徒の家庭に生まれ、ハーバード大学を卒業、卒業後は図書館の司書として就職。こ... 本書の著者は、ユダヤ教徒の家庭に生まれ、ハーバード大学を卒業、卒業後は図書館の司書として就職。このような経歴を聞くと、聖人君子のようなスーパーエリートを想像するかもしれない。しかし彼が勤めているのは、ただの図書館ではなく、ボストン刑務所の中の図書館である。刑務所と図書館、なんというコントラストだろうか。本書は、そんな刑務所図書館のリアルでユーモラスな日常を綴った一冊。 ◆本書の目次 第一部 届かなかったもの 第一章 マジな話 第二章 本は郵便箱ではない 第二部 届いたもの 第三章 タンポポのポレンタ 第四章 届いたもの 刑務所の図書館は、その存在からして矛盾をはらむものである。事実、著者の勤務する図書館には以下のような貼り紙がしてあったそうだ。「刑務所の図書館を利用しよう。あなたの子どもが利用しなくてすむために」。 そんな刑務所図書館でのエピソードの数々に、冒頭から魅せられる。一般的に、図
2011/05/08 リンク