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色の恒常性 - 脳科学辞典
色の恒常性とは、照明光の条件が変わってもその照明光の色に引きずられることなく、同じ物体は安定して... 色の恒常性とは、照明光の条件が変わってもその照明光の色に引きずられることなく、同じ物体は安定して同じ色として知覚される現象のことである。例えば、赤いリンゴは青い照明の下で見ても赤く感じられる。この色の恒常性は、知覚の恒常性の一種であり、他には大きさの恒常性、形の恒常性、明るさの恒常性などがある。 メカニズム 色の恒常性は古くから知られているが、初めてこの問題を物理的な視点からとらえたのはvon Helmholtzであると言われている。 照明光など物体に届く光は物体固有の分光反射率で反射され、その反射光が私たちの網膜に届く。つまり、網膜に届く光のスペクトル(波長成分)は、照明光のスペクトルの変化に伴って変化している。しかし、私たち人間は照明条件の変化に影響されずに、同じ物体を同じ色として知覚することができる。 このような色の恒常性は、人間のみならずサルなどの動物[1]や昆虫[2]にも存在する