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(2ページ目)論客・西部邁が遺した「はい論破!」しない態度 | 文春オンライン
「はい論破!」では生まれないもの 西部邁のこうした議論好きはどこから来たのだろうか。 「昔の保守政... 「はい論破!」では生まれないもの 西部邁のこうした議論好きはどこから来たのだろうか。 「昔の保守政治家には、相矛盾した二つをギリギリつなげる微妙で繊細な語彙、ユーモアがあった。今は、それもなくなり、ただの乱暴な言葉だけだ」(注)。昨年AERAでおこなわれた中島岳志との対談で西部邁はこのように言い、左翼のそれも同等に乱雑だと述べる。こうした言葉遣いは「反社会的勢力のレトリック」と同じであり、まともな議論を遠ざけよう。 たとえば国会の追悼演説では、亡くなった議員の対立政党に所属する者がそれを行う慣例があった。有名どころでは社会党・浅沼稲次郎を悼む自民党・池田勇人、あるいは「みずからが凡人であることを片時も忘れないよう心がけておられました」と小渕恵三を讃えた村山富市の名演説などが生まれている。これは「はい論破!」や「日教組!日教組!」と囃し立てていて生まれるものではあるまい。 村山富市による小渕
2018/01/28 リンク