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SSE2による浮動小数演算の仕組みと検証
はじめに x86が持ち合わせる汎用レジスタ(eax、ecxなど…)を覚えているでしょうか。これらを用いれば、... はじめに x86が持ち合わせる汎用レジスタ(eax、ecxなど…)を覚えているでしょうか。これらを用いれば、32ビットまでの整数型の演算を行うことが可能です。ほとんどのプログラムはこれらの汎用レジスタを活用することでネイティブコード化を行うことが可能ですが、実は一つ二つ、不可能な問題もあるのです。 それは浮動小数演算。ネイティブコードで浮動小数演算を行う場合、汎用レジスタを使うわけにはいきません。そもそもx86の汎用レジスタは32ビットまでしか表現できないため、倍精度浮動小数点(64ビット)を扱うことができません。かろうじて単精度浮動小数点であれば汎用レジスタで値を保有することができますが、肝心な浮動小数点用の命令がx86の汎用レジスタ用には用意されていないのです。 そこで登場するのがSSE2になります。これらは64ビット・128ビットなど、汎用レジスタでは表現不可能な整数演算を高速に行っ