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既に始まっている第三次世界大戦は「国vs国」の戦いではなく、「人vs人」の戦いだ|荒川和久/独身研究家・コラムニスト
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既に始まっている第三次世界大戦は「国vs国」の戦いではなく、「人vs人」の戦いだ|荒川和久/独身研究家・コラムニスト
この日経の「パクスなき世界」の特集は、着眼点と切り口が面白いので全部読んでいるのですが、どうして... この日経の「パクスなき世界」の特集は、着眼点と切り口が面白いので全部読んでいるのですが、どうしても違和感があります。 「組織から個の時代へ」なんて話は、2000年代にベックやバウマンが既に唱えていた説だし、何もコロナがあろうとなかろうと、いずれやってくる未来であることに変わりはない。むしろ、無理やり「コロナによって世界が変わる」というフィルターを通して記事を構築してしまうのは、甚だ疑問なんですよ。 コロナ禍で増幅した不満やいらだちが反移民などの排外主義に向く。世界の混乱は価値観の断絶を映す。企業に所属するだけで豊かさの恩恵を被ることができる時代は終わった。断絶をあおるのでなく、変化が不可逆的だと理解し、時代に合った価値観へのシフトを促すのは政治の役割だ。 「コロナがあったから何かが変わる」という色眼鏡こそが害悪で、一旦そういうところから距離を置いた方がいい。新聞社としてはコロナを有効活用し