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嗅覚センサーに「日本発世界標準」の期待高まる
inside Enterprise 日々刻々、変化を続ける企業の経営環境。変化の中で各企業が模索する経営戦略とは何... inside Enterprise 日々刻々、変化を続ける企業の経営環境。変化の中で各企業が模索する経営戦略とは何か?ダイヤモンド編集部が徹底取材します。 バックナンバー一覧 毎朝スマートフォンに息を吹き掛けることで健康チェックができ、病気の兆候をいち早く自分で知ることができる──。そんな未来が実現可能となる技術が開発された。 国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)が中心となり、開発した嗅覚センサーのことだ。膜型表面応力センサー(MSS)といい、センサー素子表面の感応膜に空気中の分子が吸着すると、対象の分子を検知する。 人間の五感を電子化することは、今後のIoT(モノのインターネット)時代でも重要課題と考えられているが、嗅覚に関しての技術は実はこれまで世界でも確立されていなかった。というのも、嗅覚を電子化するには、不特定多数の物質が含まれる呼気から、物質をそれぞれ検知しなければなら