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鬼が幸福をもたらす珍しい火祭り 奈良・五條市の寺で「鬼はしり」:朝日新聞デジタル
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鬼が幸福をもたらす珍しい火祭り 奈良・五條市の寺で「鬼はしり」:朝日新聞デジタル
室町時代以来500年を超える伝統があるとされる火祭り「陀々堂(だだどう)の鬼はしり」が14日、奈良県五... 室町時代以来500年を超える伝統があるとされる火祭り「陀々堂(だだどう)の鬼はしり」が14日、奈良県五條市大津町の念仏寺であった。 燃えさかるたいまつを振りかざした父鬼、母鬼、子鬼が寺の本堂(別名・陀々堂)内を回り、災厄をはらうという設定。この鬼は邪悪な存在ではなく、子孫を祝福し幸福をもたらすために訪れる祖先の霊を象徴するものとされる。 鬼がこのような役回りの祭りは全国的にも珍しく、民俗学のうえでも注目を集めているという。1995年に国の重要無形民俗文化財に指定された。 60年までは文明18年(1486年=室町時代)の墨書の銘がある鬼面が使われていた。祭りの起源はこのころまでさかのぼると考えられるという。 境内は多くの参拝者らでびっしりと埋まり、スマホで祭りの様子を写真におさめたり、一連の行事が終わった後に厄よけになるとされる鬼の体に結びつけられたコヨリを奪い合ったりしていた。 たいまつの