“わずかなリスク”にどれほど本気で向き合えるか？ 「最悪の事態」を想定したクラウド時代の最新インシデント対策とは

データや資産を脅かすクラウドの懸念点 こうしたことが、大手のクラウドベンダーで絶対に起こらないという保証はありません。確率は低いけれども、起こり得るか、起こり得ないかでいうと「あるかもしれない」というのは、一応想定しておく必要があるでしょう。また、クラウドに関して言えば、過去にはGoogleがオペレーションミスで顧客のクラウド環境をすべて消してしまったというような事故は起こっています。 いくらソフトウェア的に強固である、データなどが分散して置かれているといっても、中のオペレーターが不注意などで消してしまうこともあると。で、回復もできないという事例は現実に起こっているわけです。今回はたまたまGoogleでしたが、他のクラウドベンダーでもないとは言い切れません。今後、長く使っているうちに同様のことが他社で発生しても不思議ではないでしょう。 ではどうすればよいか。正直、簡単な解はないということと