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五木寛之「ウクライナの惨状、国を追われる難民の姿に、昔の自分が重なる。引き揚げ体験は、70歳まで語れなかった」 世界のあちこちで戦争は継続している|話題|婦人公論.jp
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五木寛之「ウクライナの惨状、国を追われる難民の姿に、昔の自分が重なる。引き揚げ体験は、70歳まで語れなかった」 世界のあちこちで戦争は継続している|話題|婦人公論.jp
朝鮮半島で終戦を迎えた五木寛之さん。壮絶な引き揚げ体験は、70歳になるまで人に語ることができなかっ... 朝鮮半島で終戦を迎えた五木寛之さん。壮絶な引き揚げ体験は、70歳になるまで人に語ることができなかったと言います。終戦から77年の月日が過ぎ、ロシアによるウクライナ侵攻が長期化する今、思うことは──。(構成=篠藤ゆり 撮影=大河内禎) 物言えぬ空気が蔓延する世の中に また8月15日が近づいてきました。今年はウクライナの問題があるため、なおさら鬱々とした気分になります。国を追われる難民の姿に、昔の自分が重なるのです。その話をする前に、まずは今回の戦争から僕が感じたことを少しお話ししようと思います。 話は日露戦争の時代に飛びますが、当時、日本人はロシア人に対して「露助(ろすけ)」などという蔑称を使っていました。一方、ロシア文学がさかんに翻訳され、文学青年の心を捉えていた時代でもあります。 僕と同じ筑後生まれの詩人・北原白秋には、青年時代、無二の文学仲間がいました。本名は中島鎮夫(しずお)、ペンネ