任天堂、ソニー…「スーパーマリオ」映画の大ヒットから考える「IP（知的財産）戦争」の勝者と敗者（小出 フィッシャー 美奈） @moneygendai

映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が、世界的ヒットを記録している。しかし、かつての任天堂は自社IP（知的財産）の活用に消極的だったと、『マネーの代理人たち』の著者で、経済ジャーナリストの小出・フィッシャー・美奈氏は指摘する。任天堂はどのように戦略を転換したのか、他の日本企業が選んだ道は……。ディズニーをはじめとする米国企業の事例もまじえながら、「IP戦争」の行方について考える。 快進撃を続ける映画「スーパーマリオ」 ひげのマリオの快進撃が止まらない。 映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の6月2日時点での世界興行収入は12億8800万ドルで、『アナと雪の女王2』に次いで、アニメ映画歴代2位をつけた。ビヨーンというあの効果音とともにハイジャンプをクリア、大量のコインをゲットしたマリオが「ハッハー！」と得意顔している感じだ。 映画評価サイトの「ロッテン・トマト」を見ると、