埼玉県内で“浦和”vs“川口”が勃発していた…「特徴がない県」埼玉の屈折した世界観（鈴木 伸子） @moneygendai

猛暑日が続く7月下旬、都内から県境を越え、数年ぶりに埼玉の大宮、浦和、川口の各街を訪ねてみた。いずれも東京からアクセスしやすい埼玉の主要な繁華街で、その周辺には都内への通勤・通学者も多く居住している。 東京と埼玉の関係性としては、多くの埼玉県民が通勤通学や観光、買い物などのために東京にやってくるが、それに対し、東京都民が埼玉に赴く機会は圧倒的に少ないということが言えるだろう。しかしそれは、埼玉県から通勤する就業者と埼玉県民による消費で東京が支えられているということでもある。 東京に生まれて暮らしていても、高校、大学に進み、社会に出て働くようになると、同級生、同僚、友人、仕事上の知人と、自然と周囲に隣県・埼玉県民の知り合いが増えてくるものだ。彼ら彼女らと接していて驚くのは、埼玉という地域性を卑下、自虐しながら、その言動からは屈折した地元愛、埼玉愛が伝わってくることだ。 そんな埼玉県民たちに、