『虎に翼』不器用な寅子と航一の“すってんころりん愛”は事実なのか？ 史実を探る（若尾 淳子）

すってんころりん愛に込められた史実 8月9日放映のNHK朝の連続テレビ小説『虎に翼』では、亡き夫・優三（仲野太賀）のやさしさと、新たに自分の人生に関わり始めてきた新潟地裁の判事、星航一（岡田将生）への想いに揺れ動く寅子の姿が描かれた。 「私にとって恋や愛は二の次でした。優三さんだけを愛していたいのに、そうするって決めたのに, 航一さんにどうしようもなく会いたくなったり、話したくなったり。航一さんに胸が高鳴ってしまうこの強烈なこれは何なんでしょうか。今いろんなことを話したいと思うのは航一さん、ドキドキしてしまうのは航一さん、いっしょにいたいのは航一さんで。なんで私の気持ちはなりたい私とかけ離れていってしまうのでしょうか」 寅子は胸に溢れる戸惑いを航一に告げる。そして、航一は返すのだ。 「僕は優三さんの代わりになるつもりはありません。あなたを照子の代わりにもしない。お互いにずっと彼らを愛し続け

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『戦時中は8月2日放送の『虎に翼』で、航一が所属していたと告白した「総力戦研究所」に、実際に乾太郎は所属／乾太郎のこういった経歴などから、ドラマでは航一の戦争に対する贖罪の念を描き入れたのだろう』