残念ながら「生物起源ではなかった」…猛反論の応酬の果てに、最新の科学的調査で中身が判明。じつは、胸の塊は「砂と鉄分のセメント」だった（小林 快次）

残念ながら「生物起源ではなかった」…猛反論の応酬の果てに、最新の科学的調査で中身が判明。じつは、胸の塊は「砂と鉄分のセメント」だった そして最後の結論…… それから10年が経過した2011年に、この心臓の再検討が行われた。この研究では、フィッシャーらのCTデータよりも5倍以上高い解像度のデータが使用された。比較のために、現生のダチョウの心臓が選ばれた。ダチョウは恐竜の進化的近縁種であり、その大きさもNCSM 15728に近いことが理由である。 その結果、以前の研究で確認された3つの低密度領域は見つからず、ダチョウの心臓に見られるような心室と心房の連結も確認されなかった。これにより、心臓であるという仮説は支持されなかった。 さらに彼らは、組織学的分析も実施した。恐竜の胸郭内から採取された断片をシルマー樹脂に真空下で埋め込み、1.5mmの厚さに切断した後、研磨して約40μmの薄片にし、顕微鏡で

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"しかし、近年、テスケロサウルスの神経解剖学に関する研究が発表され、この恐竜の行動に関する興味深い知見が得られました。次回は、テスケロサウルスの神経からみた、驚くべき生態や行動を見ていきます"

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“生物学的起源を示す炭素（C）や窒素（N）は検出されなかった”"砂が流れ込み、鉄分を含む水によってセメント化された地質学的構造であると結論づけられた"