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夕張市破綻から10年「衝撃のその後」若者は去り、税金は上がり…(NHKスペシャル取材班)
国は、人口減少に合わせて職員数を減らすのが当然と考え、特段の手当てが講じられることもなかった。 し... 国は、人口減少に合わせて職員数を減らすのが当然と考え、特段の手当てが講じられることもなかった。 しかし、人口が減ったからといって事務量がそれに比例して減るはずもなく、市職員の一人当たりの仕事量は増大した。北海道を始めとする他の自治体や企業からの出向者など約20人の派遣職員を得たが、それでも追い付かず、市職員が夜遅くまで残業する事態に追い込まれた。経費節減のため午後5時になると冬でも暖房が切られてしまい、室温がマイナス5度まで低下して、コップに入った水が凍ってしまうこともあったという。 容赦ない合理化は、就労環境を悪化させるにとどまらず、市職員の士気を下げ、先行きの見えない市政に絶望した若手職員らの離職がさらに進むという悪循環を招いた。 私たちは、夕張市の人事・採用の責任者である総務課の寺江和俊課長(54歳)を取材した。夕張市役所で働くことの意味を誰よりも熟知する人物である。 寺江さんの席は
2017/07/30 リンク