頭を撃ち抜いて「氷漬け」に…おぞましい処刑人「アイスマン」の壮絶な生涯（阿部 憲仁） @gendai_biz

「アイスマン」と聞いて、どんなイメージを抱くだろうか？ 直訳すれば「氷の男」であるから、きっと「冷たい人物」だと思っただろう。しかし今回取り上げる「アイスマン」は性格が「冷たい」どころか「冷酷非情」な殺し屋で、文字通りターゲットの遺体を「冷凍」している。 1986年に逮捕されるまで、アメリカの新聞社がこぞって「アイスマン」と呼んだ連続殺人犯リチャード・クークリンスキー。犯罪グループのリーダーであると同時に、マフィアお抱えのヒットマンとして、素性すら尋ねることなく、依頼人から指示された相手を次々と「処刑」していった。 「生涯で殺害した人間は100人以上」とも言われる彼は、いったいどんな男だったのだろうか？ その人生を明らかにしつつ、彼という人間について考察してみたい。 過酷な家庭環境で育った 1935年、リチャード・クークリンスキーはアメリカのポーランド移民の家庭に生まれた。列車の制動手（手