それでも地球から戦争がなくならない理由（藤原 帰一）

経済のグローバル化が進み、世界中のサプライチェーンがつながったことで、国家間の大規模な戦争が「不合理なものになった」と思われていたいま、なぜロシアは侵略を開始したのか。国際政治研究の第一人者の著書『「正しい戦争」は本当にあるのか』の一部を、抜粋してお届けします。 ３つの戦争論 藤原 戦争のとらえ方は、大きくまとめると三つぐらい、考えられるんです。 ひとつは悪いやつが戦争を起こすんだ、戦争を起こそうとするような政府は取り除かなければ、そうでないと平和は訪れないっていう考え方ですね。武器が悪いんじゃなくて、武器を使うやつが悪者だから、それがダメなんだ、っていう。悪いやつを倒す正義の戦争ってわけです。ナチの話っていうのはまさにそれで、ナチを取り除くから平和になるんだっていう理屈です。〈ミュンヘンの教訓〉（＊1）という言葉があります。イギリスのチェンバレン首相はナチとミュンヘンで交渉するわけですが

[mozukuyummy]

現在以上の科学力と工業生産性・農業生産性を維持したまま、人類の人口が10億人くらいまで自然な少子化で減少すれば、あと200年後くらいには戦争が無くなるんじゃないかと、そんな希望を持っている。

[minamihiroharu]

うーん、三十年戦争って本当に対立する宗教的理念の決着のため「だけ」に戦われた戦争だったのかな。　戦争を始め、継続させる建前・旗印として宗教は重要だったけれど、それだけで戦われた戦争だったのかな。

[nagaichi]

戦争は政治（利害調整）の失敗によって起こる。現時点で戦争が廃絶できていないのは、大きな単位での政治が未熟だからだよ。政治の成熟によって戦争は廃絶可能だし、そのためにも社会の進歩と構成員の賢明化が必要。

[emuaeda]

人類は本質的に争いを好むから。仮に地球のことを知らない生命体が地球の歴史を学んだら、そう結論付けると思う。有史以来、争いのなかった時代なんて一度としてない。地球のどこかで必ず争ってる。

[SasakiTakahiro]

それぞれの「正義」が戦争を合理化する。