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世界の終り、そして憂鬱という名の昏きトンネルの向こう~映画『メランコリア』 - メモリの藻屑 、記憶領域のゴミ
■メランコリア (監督:ラース・フォン・トリアー 2011年デンマーク映画) I. 地球との衝突が懸念される... ■メランコリア (監督:ラース・フォン・トリアー 2011年デンマーク映画) I. 地球との衝突が懸念される外宇宙からやって来た惑星メランコリア。この危機的な状況の中にある人々を描いた物語が映画『メランコリア』です。しかしこの作品は宇宙的な規模の破滅を描いたSF作品ではありません。メランコリア=鬱病というタイトルが意味するように、惑星メランコリアは登場人物の鬱的な状態の象徴的な存在です。日常生活と表裏一体となった破滅への不安と恐怖に怯える人々の心象が具現化したものであるということができます。まずなによりスローモーションで描かれる冒頭のイメージの数々が美しい。これは物語全体のあらましを超現実的なシチュエーションで表現したものなのですが、そのままでもアート作品として見る事が出来るような素晴らしいクオリティです。このへんからトリアーの今回の作品への意気込みが伺えるぐらいです。 物語は2章に分かれ
2013/01/01 リンク