ガラスの仮面を『共依存』の視点から読む - What a strange world it is.

実に20年近くぶりにガラスの仮面を一巻から最新刊まで読み返した。 今読み返しても実に面白い傑作。当然、当時とは異なる感慨と感動を得たのだが、殊に主人公・北島マヤと母親の関係が『共依存』的である事が一番気にかかり、またこの視点から書かれたテキストは殆ど無いであろうと思うので書く事にした。 精神医学に興味の無い方にとって『共依存』という言葉自体に馴染みがないと思うが、これについて詳しく説明をすると一冊の本になってしまうので、検索結果リンクと以下に書く補足説明程度でご勘弁いただきたい。 『共依存』とは、その字の如く互いに依存してしまう関係性であり、夫婦関係の場合もあるが、母親と娘のケースも非常に多い。父親の不在やDV、アルコール依存等で問題を抱えた母親が娘を自身に依存させるように”無意識”に仕向けてしまう例が圧倒的に多い。母親は不安のあまり、娘を依存させる事によって”自身の存在価値”を見出し、時

[solt-nappa]

春さんとマヤの関係は変だなー、と常々感じてたのだが、納得です。

[lisagasu]

おもしろい考察！ぜひfont-daさんに読んでほしいｗガラスの仮面は荒唐無稽なようでいて演劇、演技の本質をついてるところも凄いんですがあれもおそらく作者は無意識に描いてると思うまさにすずえおそろしい子

[narukami]

初読の頃にそういう概念を知らなかったせいでさすがに気づかなかった(今に至るまで読み過ごしていた)。読めてよかった

[rascalrascal]

すげえ。この分析は秀逸。最後に美内すずえの分析までいっているところに感動。

[yojik]

“作者美内すずえが『共依存』を意識して描いたのか否かと””全く意識していない所か、その言語さえ知らないかもしれない””そしてこの点がまた同時に、漫画家・美内すずえの天才性を裏付けていると”

[tukaima]

いわれてみれば。/最近TVカメラの前で目の表現等について応えていた美内先生がまさに「こうした方がいいと思って…」な独特の空気を醸しておられたのを思い出す。

[lotustea]

“マヤは舞台で様々な仮面をかぶり続けているのではなく、逆に、『北島マヤというガラスの仮面』を割り続けているのだ”

[white_cake]

これは興味深い。母子の愛は確かに描写されているのに、そこから引き離した月影先生の正しさも読者にしっかり伝わるのは、この構図があるからだな。比べてみると、多少の葛藤はありつつも姫川母子のほうが健全だのう

[notio]

ははぁ……。納得してしまった。こういう視点から読んだことはないけど、考えてみればこの時代の少女漫画は家庭の問題を扱っていないことが少ないしなぁ。／暇があったら読み返そう。

[amanoiwato]

「ガラかめ」のみならず少女漫画ではとうの昔から扱われていた問題なんだけど、あえてきっちり論にしてくれた。/多分「北島マヤ=美内すずえ」なんだろう。「演技」を「漫画描き」に置き換えるとすれば。

[adchange]

マヤがいつまで経ってもいちいち「私なんて…」と卑下するのはそういうキャラだからとしか思っていなかったが、母親からの刷り込みがあるからと考えるとすごく納得。

[maangie]

「『共依存』は放っておくと子供が育った時にパーソナリティ障害等を起こす危険性もあり、この治療には先ず依存させている人物（母親）と距離をとることが欠かせない」

[mak_in]

面白い考察

[ROYGB]

２０１１年のエントリー。そういえば「スケバン刑事」の母と子の関係も強烈だった。

[mobanama]

面白い。