Ｊ１復帰逃した清水エスパルス…「限界に来ている」体質が何も変わらなかった１年…今季を検証する（上） - スポーツ報知

Ｊ２清水エスパルスは昇格プレーオフ（ＰＯ）決勝で引き分け、１年でのＪ１復帰を逃した。過去最高規模の約３０億円の強化費を投じながら、Ｊ２で４位はクラブ史上最低成績。シーズン途中での監督解任は５年連続と、フロントの迷走は続いた。問題点はどこにあったのか。しずおか報知では２回連載で検証する。（取材・構成＝武藤 瑞基） 全ては絵に描いた餅に終わった。今年１月の新体制会見、山室晋也社長（６３）は「抜本的改善を図らないと、また来年Ｊ１に戻っても降格争いの繰り返しになる」と宣言。大熊清ＧＭ（５９）と共に再建への意気込みを語り、Ｊ２優勝、育成型クラブへの転換、５年後のＪ１王者など壮大な目標を並べた「ビジョン２０２７」を掲げた。だが、想定通りに事は運ばなかった。 昨年末時点で求心力を失っていたゼ・リカルド監督を続投させた結果、開幕７戦で勝ち点５の惨状に陥り結局解任。５年連続でシーズン中に監督を交代する前代未