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『巨大おけを絶やすな! 日本の食文化を未来へつなぐ』を読む:サイエンス&テクノロジーの面で考えさせられる好著 - HONZ
『巨大おけを絶やすな! 日本の食文化を未来へつなぐ』を読む:サイエンス&テクノロジーの面で考えさせ... 『巨大おけを絶やすな! 日本の食文化を未来へつなぐ』を読む:サイエンス&テクノロジーの面で考えさせられる好著 たまたま知り合いのSNSを通じて、木製の桶に関する本が出ることを知りましたのです。わたしは木材加工の技術史や、微生物による発酵の科学にもちょっと興味があったもので、さっそく読んでみました。結果、最後のほうは思いもよらず感動してうるうるしてしまいました。 とはいえ、最初からそれほど期待していたわけではありません。タイトルだけ見たときには、ぼんやりと二つぐらいの懸念が頭に浮かんだんです。 懸念1 有史以来、無数の技術や道具が時代とともに生まれては消えていったわけですよ。かつて使われていた道具や技術を、いちいち「絶やすな!」というわけにもいかないよね? 「絶やすな!」というための、説得的な理由はあるのかな? 懸念2 よもや、「日本の伝統」「日本の技術」「日本独自の」「美しい日本」みたいな
2023/02/08 リンク