TX3年ぶり黒字 3月期 輸送人員14%増 純利益21億円

つくばエクスプレス(TX)を運営する首都圏新都市鉄道(東京、柚木浩一社長)が29日発表した2023年3月期決算は、純損益が21億4100万円の黒字(前期は43億3100万円の赤字)だった。黒字は2019年度以来3年ぶり。新型コロナ禍による行動制限の緩和が進んだことで、乗車人員が回復した。 一般企業の売上高に当たる営業収益は前期比17・3%増の408億6800万円だった。営業利益は42億6500万円。輸送人員増加による収入が約8割を占めた。燃料費単価の上昇で動力費・水道光熱費などは増えたが、減価償却費の減少などで営業費を減らした。経常利益は19億5900万円。 22年度の年間旅客輸送人員は、同14・3%増の1億2638万1千人で、1日当たりの旅客輸送人員は34万9千人。年間輸送人員のうち定期利用者は8・6%増の7982万8千人、定期外は25・5%増の4655万3千人。旅客収入はコロナ禍前の8