雇用問題とは何か : 池田信夫 blog

2010年12月26日15:12 カテゴリ経済 雇用問題とは何か 今年の流行しなかった流行語大賞は「1に雇用、2に雇用、3に雇用」だろう。雇用問題が日本経済のコアだという首相の認識は正しいが、「雇用を増やせば経済がよくなる」という彼の話は逆である。雇用はGDPの従属変数であり、人口減少のもとでGDPを上げるには労働生産性を上げるしかない。 労働生産性は付加価値額／就業者数である（付加価値額はGDPから政府支出を除いたもの）。日本の成長率が低い最大の原因は、明らかにこの労働生産性が上がっていないことで、最近はほぼ一貫してG7諸国で最下位である。特に2008年の金融危機後の落ち込みが大きい。 2007～9年の日米欧の労働生産性上昇率 上の図はハーバード大学のWorld KLEMS会議の資料から拾ってきたものだ。ここ3年で日米欧の賃金はいずれもやや上昇しているが、米の労働生産性がそれ以上に上昇し

[moftpit]

人口の減少という本質をみずに経済対策をしても、赤字国債を出すばかり…かも。

[SasakiTakahiro]

このまま不合理な雇用慣行を続けて労働生産性に見合わない高賃金を払い続けていると、企業も労働者も国際競争力を失って雇用が空洞化し、みんなが貧しくなるということ

[BIFF]

全くこのとおりだと思う。現状、政府が問題を認識できていないのだから、解決されないのも当たり前なのだが、その先の結果を考えると、とても悲しい。

[myogab]

「帝国日本の赤紙、秀吉の朝鮮出兵。国民殺処分すれば景気回復」か。歴史が証明している。市場はイス取りゲーム…失業増＆人口減で一部の取分は増。／ちなみに雇用調整助成金は麻生からだよね？

[nanoha3]

生産性は価格と労働時間あたりで決まるが、その価格は需給や(価格)戦略で決まる。日本の問題は消費者側の品質許容範囲が厳しくて需要が諸外国より小さくなること、そして経営側がすぐに廉価販売に走ることの2つかと。

[fromdusktildawn]

海外の労働者に比べると日本の労働者はだんだん「安かろう悪かろう」な労働力になってきているのはあるかも。低賃金長時間労働しても生み出した付加価値からするとまだ割高な労働力。資本の生産性やTFPかもだが。

[tdam]

GDP、GDPというが、労働生産性向上によってorよらずとも円建ての名目GDPを上げないと何の意味もない。円高放置の"楽観的な仮説"で取り返しの付かない産業空洞化が起こりそう。構造不況には労働者のリバランスが必要。

[takeishi]

うーん結局労働者の権利を弱くする話になるのか

[API]

生産性を簡単に上げる一番の方法はリストラなんだけどね。

[georgew]

民主党に政権をまかせているかぎり日本の衰退は止まらないが、この点は自民党も他の政党も同じ > そうなんだよねぇ...(溜息)

[Dursan]

労働生産性が上がらないのは皆が皆ダンピングしてるって言う「ジャッジの不在」のほうが要因が大きいと思う。現状変えられる範囲で解雇規制を緩めてしまうと、失業者が就職者より多くなるのは見えてるし。

[bowbow99]

雇用が足りないのが問題で "雇用はGDPの従属変数" だとしたら、"付加価値額／就業者数" の分母減らして労働生産性が上がっても問題解決しない、っちうか悪化してるような。