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虚無への供物 - Wikipedia
『虚無への供物』(きょむへのくもつ)は、日本の小説家・中井英夫の代表作とされる推理小説。1964年に... 『虚無への供物』(きょむへのくもつ)は、日本の小説家・中井英夫の代表作とされる推理小説。1964年に単行本として刊行された。 小栗虫太郎『黒死館殺人事件』、夢野久作『ドグラ・マグラ』とともに日本探偵小説史上の三大奇書と称される。推理小説でありながら推理小説であることを拒否する反推理小説(アンチ・ミステリー)の傑作としても知られる。 1997年にはテレビドラマ化された。 成立[編集] 1955年1月、全篇の構想が細部まで浮かぶ[1]。会員制同人誌『アドニス』に碧川潭名義で4回連載する(21号 - 23号、26号)が未完に終わる。 その後、数年がかりで全体の半分まで書き上げ、「塔晶夫」の筆名で1962年の第8回江戸川乱歩賞に応募した[注釈 1]。結果は、戸川昌子の『大いなる幻影』、佐賀潜の『華やかな死体』の二作が受賞作で、『虚無への供物』は次席にとどまった。審査員のひとり江戸川乱歩は、実在する