英国総選挙：ブレグジットの形勢一変(1/4) | JBpress（Japan Business Press）

英ロンドン中心部にある首相官邸前で記者会見に臨むテリーザ・メイ首相（2017年4月18日撮影）。(c)AFP/Daniel LEAL-OLIVAS〔AFPBB News〕 テリーザ・メイ首相は地滑り的な勝利を期待している。 大きな政治問題に決着をつけるはずのイベントだった割には、英国の欧州連合（EU）離脱（ブレグジット）の是非を問うた昨年の国民投票は、多大な混乱をもたらしている。 まず、EU残留を勝ち取ることを期待して国民投票の実施に踏み切ったデビッド・キャメロン政権を吹き飛ばした。次に、ブレグジットに反対したスコットランドと北アイルランドの分離要求を再燃させた。 そして今日、昨年夏に就任したばかりのテリーザ・メイ首相は、議会下院を解散して6月8日に総選挙を行うと発表した。「不安定さ」がさらに増すとの理由で解散総選挙をずっと否定していた首相の方針転換で、英国民は2年間で3度目となる全国的投

[Baatarism]

（英エコノミスト誌 2017年4月22日号）