米最高裁が医療保険改革法の違憲訴訟を審理、来年6月末までに判決

［ワシントン １４日 ロイター］ 米最高裁判所は、国民に健康保険加入を義務付けた医療保険改革法への違憲訴訟について、審理することを決定した。 ３月に口頭審理を開き、最高裁の今年度の会期末となる２０１２年６月末までに判断を示す。 オバマ大統領が導入した同法で２０１４年までに全国民に保険加入を義務付けており、これが議会の越権行為かどうかが焦点。政府側は合憲性の判断を最高裁に求めているほか、国内２６州からは破棄を求めて提訴されていた。 現在の最高裁判事は保守派５人、リベラル派４人で構成されており、専門家によると判断は分かれる見通し。保守系穏健派のケネディ判事の判断が左右する可能性がでている。 来年１１月６日の大統領選挙前に判決が下される予定で、違憲判決となれば再選を目指すオバマ大統領にとって打撃となる。合憲となれば、改革法に反対している共和党にとり健康保険問題が争点となる見通し。