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凍土の共和国 - jun-jun1965の日記
金元祚の『凍土の共和国ー北朝鮮幻滅紀行』(1984)という本がある。呉智英さんが『読書家の新技術』で... 金元祚の『凍土の共和国ー北朝鮮幻滅紀行』(1984)という本がある。呉智英さんが『読書家の新技術』で勧めていたので、89年くらいに読んだのだろうか。まあ今となっては、北朝鮮に幻想を抱いている人なんかいないから、蒙を啓かれるなんてことはないし、私が読んだ当時でもそうだった。むしろ、北朝鮮で観せられた演劇が面白かった、という記述だけが記憶に残っている。悪辣な地主を、若い恋人たちがやりこめるという筋で、コミカルな展開でみな喜んでいたとあって、文章を読んでいてさえ、観てみたいと思わせた。 そうなのである。社会主義だって共産主義だって、はじめはまったき善意、本当の悪との闘いの意志から始まっていたのである。先日「小さな中国のお針子」を観て、下放された青年が、27年後に、一方は国際的ヴァイオリニスト、一方は歯科医学の権威(?)になるという結末に、何だか不快なものを感じて「造反有理」とか叫びたくなってしま
2011/01/09 リンク