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睦月――時任洞の物語 うつし世は夢 夜の夢こそまこと - 夢詩壷(磯崎愛) - カクヨム
失敗した。こんな日にかぎってピンヒールのブーツ履いてきちゃったよ。 二十二半の靴の踵が落ちるほど狭... 失敗した。こんな日にかぎってピンヒールのブーツ履いてきちゃったよ。 二十二半の靴の踵が落ちるほど狭い、手すりのついた急な階段を見あげていったん立ちどまる。カラオケボックスの派手な蛍光看板をちらりと横目にし、気合を入れて鞄を肩にかけなおす。左手には本の入った紙袋の持ち手が食いこんでいる。 目指すは「時任洞」、古美術・古道具屋だ。 一階に大衆居酒屋、二階にカラオケ、三階には現代アート画廊というエレベーターもない雑居ビル最上階の四階にそれはある。 「こんばんは」 入り口にかかる藍染の暖簾を右手でおしあげて見えるのは、正面に陣取る階段箪笥だ。その上にそれぞれ、紫座布団に座った金色の招き猫、マサカリ担いだ金太郎さん、ガラスケースに入った博多人形が置かれている。これだけ頭身の違うものを同じ高さだというだけで並べられる店主のセンスがすごい。 まったくもう、お客がきたのに出てきやしない。 古美術の部分はど
2024/08/08 リンク