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第20話 心を磨け。 - 飯屋のせがれ、魔術師になる。(藍染 迅) - カクヨム
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第20話 心を磨け。 - 飯屋のせがれ、魔術師になる。(藍染 迅) - カクヨム
「人を斬る時はできるだけ丁寧に斬れと、師匠には教わった」 「丁寧に、ですか?」 ステファノは問い返... 「人を斬る時はできるだけ丁寧に斬れと、師匠には教わった」 「丁寧に、ですか?」 ステファノは問い返した。 「そうだ。仮にも人の命を絶つ上は剣を雑に振るってはならんとな」 斬られた者の人生はそこで終わる。これ程重い行為はあるまい。 「それにな。雑に振るえば剣筋が粗くなる。斬り損ねれば己が斬られる側に回る」 だから心を込めて斬るのだと、クリードは言った。幾ら鍛えようと、人の技に大した差はない。どれだけ心を込められるかで生と死が別れるのだと。 「師匠は自らの剣を『弱者の剣』と称されていた」 「それだけの達人がですか?」 「ああ。力も才もない者が生き残るためには心を磨くしかないと」 正に自分のことを言われているようだと、ステファノは思った。それこそ自分の生きるべき道ではないか。 「とても勉強になります。俺も弱者なりに強くなりたいです」 「そうか。お互い励まねばならんな」 クリードはにこりと微笑んだ